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示談交渉の前に準備しておくべきこと。示談交渉の事前準備

交通事故の示談交渉で有利な条件を勝ち取るためには、示談交渉の前段階で準備をきちんとしておくことが重要になります。準備不足・知識不足で示談交渉に臨んでしまった場合には、何枚もやり手の保険会社の示談交渉専門の担当者のいいように言いくるめられて、本来得るべき損害賠償額が小さくなってしまうリスクがあるのです。今回は示談交渉の前に準備しておくべきことについて解説します。

1.損害額を確定される

交通事故の損害賠償請求の金額というのは、「自賠責基準」「任意保険基準」「弁護士会基準」のどの基準を使うかは別として、相場があります。

損害を確定されたうえで、それに見合った損害賠償額を割り出しておくことが重要になります。

この作業をせずに示談交渉をすると、相手方は正当な損害賠償額よりも低い価格で示談を成立させようとしてきますが・・・その妥当性を判断できずに示談に応じてしまうリスクがあるからです。

また、過剰に高い損害賠償額を求めたとしても、あまりに相場から逸脱している場合には当然示談は成立しません。

正当な損害賠償額を知らなければ、ジャッジする基準がない状態で交渉をすることになってしまいます。

相手方は基本的には自動車保険会社の示談交渉の専任担当です。百戦錬磨の交渉マンに手ぶらで挑むわけにはいかないのです。

損害額の確定がご自身でできない方は交通事故に強い弁護士にお願いする方が良いのです。

2.必要書類を用意する

示談交渉時には「証拠」を用意しておく必要があります。

「証拠」があるからこそ、損害賠償の請求が正当化できるのです。

などがこれにあたります。

示談が不成立になり、民事裁判にすすむ場合でも「証拠」は必ず必要になりますし、請求漏れなどが起きないためにも、用意できる必要書類はすべて用意して示談交渉に臨むべきなのです。

3.正確な過失割合を知る

交通事故の損害賠償請求では「過失割合」が損害賠償額を大きく左右する要素となってきます。

同じ1億円の損害でも、過失割合が20%なのか?50%なのか?では3000万円も受け取る損害賠償額に違いがでてきてしまうのです。

交通事故における過失割合は日弁連の作成する「損害賠償算定基準」である程度の目安が提示されています。確認しておくと良いでしょう。

まとめ

  1. 損害の証拠
  2. 損害額
  3. 過失割合の目安

を把握した上で、示談交渉に挑む必要があります。

ただし、損害額の確定ひとつとっても、素人には難しいところですし、過失割合も目安しか提示されていません。

さらに言えば、「自賠責基準」「任意保険基準」「弁護士会基準」とだれが作った基準か、で損害と損害賠償額の金額は大きく異なるのです。

つまり、上記の事前準備を自分一人で行うのは、辞めた方が良いのです。一人でも事前準備自体をすることはできますが、それが不利な条件になっていないかのチェックや判断は交通事故の示談交渉の経験が乏しい人には難しいのです。

当然、交通事故は人生に何度も受けるものではありませんから、ほとんどの方が示談交渉や損害賠償請求は素人・未経験なのです。

結論としては、何百件と損害賠償請求の示談交渉を経験していて「損害賠償額を引き上げること」を目的としてくれる、弁護士に依頼して、上記の事前準備を行うことがもっとも望ましい事前準備なのです。

専門家に相談してから、示談交渉の事前準備に入る必要があるのです。

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