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交通事故の過失割合/信号機のない狭路を横断する歩行者×直進車・右左折車

交通事故の過失相殺の基準となる過失割合とその加算要素と減算要素を解説します。今回は「信号機のない狭路を横断する歩行者×直進車・右左折車」での過失割合と加算要素と減算要素です。

信号機のない狭路を横断する歩行者×直進車・右左折車の過失割合

状況

歩行者 歩行者の過失割合
信号機のない狭路の横断 直進 10%
信号機のない狭路の横断 右左折 10%

解説

道幅が広くなればなるほど、幹線道路などでは自動車はどうしてもスピードが速くなりますし、歩行者の横断に対する意識というのは少なくなってしまいます。

一方で道幅が狭くなればなるほど、車の方が速度を落とすべきであり、歩行者の過失割合は軽減される傾向にあります。

ことになるのです。道幅が広かろうが狭かろうが、基本的には信号機のない、横断歩道のない道路は横断するべきではないのですが、道幅が狭い事故の方が車側の過失が問われることになります。

信号機のない狭路を横断する歩行者×直進車・右左折車の加算要素と減算要素

加算要素(最大+10%)

減算要素(最大-20%)

まとめ

信号機のない狭路では、自動車側の過失が大きいとされるため、日頃から車は狭路では確認を怠らないようにすべきということになります。

元々、狭路の方が制限速度は遅くなっているはずですので、慎重な運転が求められるのです。車側が制限速度以内でも速い速度で事故を引き起こした場合には著しい過失が認められるケースもあります。