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交通事故の過失割合/横断歩道や交差点のない道路を横断する歩行者×直進車

交通事故の過失相殺の基準となる過失割合とその加算要素と減算要素を解説します。今回は「横断歩道や交差点のない道路を横断する歩行者×直進車」での過失割合と加算要素と減算要素です。

横断歩道や交差点のない道路を横断する歩行者×直進車の過失割合

状況

歩行者 歩行者の過失割合
横断歩道や交差点のない道路の横断 直進 20%

解説

横断歩道や交差点のない道路で、かつ歩道と車道が明確に区別されている場合の事故のことです。

一番事故発生が多いケースと言っていいでしょう。

多くの人は、横断歩道や交差点が近くにあれば、そこから横断するのですが、近くに横断歩道や交差点がないときほど、道路を横断してしまいがちだからです。

道交法では、

「道路(車道)を横断する際は、基本的に、他の車両の進行妨害とならないように横断しなければならない。」

とされています。

横断自体がダメなのではなく「横断歩道等がない場合には、道路を進行している車両が優先となる」ということなのです。

そのため、明確に車道と歩道が区別されている条件下での事故では、歩行者の過失割合が比較的大きくなるのです。

車道と歩道の区別というのは

などが挙げられます。

車道と歩道の区別がない場合には、歩行者の過失割合の減算要素となるのです。

横断歩道や交差点のない道路を横断する歩行者×直進車の加算要素と減算要素

加算要素(最大+10%)

減算要素(最大-20%)

まとめ

車道と歩道の区別がある道路では自動車の方が優先であることを覚えておく必要があります。その分、事故が起きた場合には歩行者の過失割合が大きくなってしまうのです。

横断歩道や交差点のない道路では慎重な横断が求められます。